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新表層とは異なる時間を生きるもう一人の『星天使タケル』。

ここは、虹天銀河のある新表層とは時層空間を介して隔てられる並列宇宙層の一つ…


月転層


 月刊コロコロコミック版 ビックリマン2000
  もう一つの次界卵編


・月転層1・  ・月転層2・  ・月転層3・



 冒険篇 旅立ち
●第1巻
■第1話「出発、冒険の旅へ…!!」
聖蓋タガがはずれ混沌カオスが流出。
スーパーゼウスがZ化し、ハニワに憑依。
賢守カンジーハニワゼウスを連れ六手の里へ。

-story-
 出だしはアニメと同様。
 ゼウスを追って悪魔・悪運ゴールも六手の里にやって来る。
 里の少年・星天使タケルがこれを撃退した。タフ鎧は死なず。
 ゼウスに見込まれたタケルは次界卵探しの旅に出発。


point! 月転層げってんそう

 月転層の名称は集中豪無編小説内での設定。漫画内に層の名前は登場しない。「天聖界」の名前は出てくるが、舞台が「聖魔和合界」かどうかは不明。

 六手の里はアニメのものよりも規模が大きい。最初は六手の里として登場した地形だが、最後には何をどう間違ったのか月転層全体の大地にまでなってしまった。

 月転層は新表層(アニメ及びシールのビックリマン2000宇宙)と似て非なるもの。天使属悪魔属の区分け、聖守と魔守の別があるなど基本的な世界観は共有している。聖魔和合界の住人と同じ顔と名前を持つ者がいる。だが、彼らは全く別の時間を送る者たちだ。
 月転層に超聖神や五造大神の関与は見られない。その歴史は旧シリーズへの繋がりはない、完全にビックリマン2000だけの独立宇宙層。
 アニメやシールでは凶悪魔のキャラも、月転層では通常の悪魔属として登場。最終決戦では集中豪無編(過去)のキャラクターが背景に出演している。
point! 混沌カオス

 カンジーの説明によれば、混沌の流出によって悪魔は本来の姿を取り戻したという。
 本来の姿とは? 内面的なものか、それとも実際の姿形のことを指しているのかはよくは分からないが…。漫画に登場する悪魔属は軒並み、まるでアニメの凶悪魔のような巨大な姿をしている。これが混沌による影響なのか?
 混沌の存在は途中から忘れ去られてしまう。月転層における天使と悪魔の戦争は混沌が原因ではなく、混沌の流出以前の何年も前からすでに始まっていたようだ。

 混沌を封じていたのが聖蓋タガというのはアニメと同様。(ルビがカタカナなのがちょっと違う)
 聖蓋のあった場所がカンジーの国だというが…。最後には月転層の大地が全て六手の里になってしまったため、それが天城京てんじょうキャッスルだったかどうかは謎のまま。

■第2話「ゼウスを救いだせ!!」
天助ポーチとの出会い。ゼウスがポーチのスカートに憑依。スカートゼウス
・バカラ軍団登場。
バカラ軍曹ダンディーラピンゾロイド

■第3話「またまたバカラ!?」
・タケルたちはメカバカラ一号を退け、御神籤仙人ラックゲートで次界卵探しへ。
ラックゲートの到着した先で、いきなり巨大植物に飲み込まれる。

 ラックゲートを使ったのはこれ一度きり。

■第4話「ついに発見? 次界卵!!」
・巨大植物の中には町があった。根虫コンチュー一族の町。
・根虫たちを苦しめる悪魔・
負論ガスを退治。

-character- 根虫コンチュー
根虫(右から『時海カン太』『時海ラン』『時海健三』)
 漫画オリジナルキャラクター。
 巨大人食い(?)花が作り出す養分を葉っぱや根っこに運ぶ昆虫のような生物。
 花から蜜をもらって生活している共生関係。
 悪魔を恐れていることから、いちおう天使属かと思われる。


 根虫一族の町にジカイランあり。
 タケルたちは負論ガス退治を条件に、ジカイランをもらうことにした。

 見事負論ガスを撃退したタケルの前に現れたジカイランとは…
 根虫の長老『時海健三ジカイケンゾウ』さんの孫娘、『時海ラン』ちゃんのことだった。
 時海ランちゃんのお兄さんは『時海カン太』くん。

■第5話「シャーマンカーンを探せ!!」
・次界卵の情報を求めて
シャーマンカーンの町へ。修行僧バニーラ
・ポーチが風船にぶつかった衝撃でゼウスが風船に乗り移る。
風船ゼウス
賢者のタネを使い、天空に浮かぶシャーマンカーンの城へ。
 「鉄鋼魚」という魚が登場。体のほとんどが金属で、硬くて食べられない。
 「賢者のタネ」は『ジャックと豆の木』の豆の木のように大空に向かってツルを伸ばす。タケルが食べた。

-characters-
星天使タケル星天使タケル

 勇者トーサンダー(デザインはアニメと異なる)の実の息子で、「戦使」の少年。
 タフ鎧の授業をよくサボる。タフ鎧はタケルを呼び捨て。(アニメは「タケルどの」)
 ブーメランを得意とし、魔法が苦手なのはアニメと同じ。

 扱うブーメランはアニメより一回りでかく、タケルの身長以上ある。
 野生児っぽさはアニメ以上。強い者と戦うことが何よりも面白い。


 普段は頭部の冠(ファイティング・ヘッド・ウイング)はない。闘志が高まるとファイティング・ヘッド・ウイングが生じる。戦いの連続となる物語後半はファイティング・ヘッド・ウイングを常時着用。
 服装もかなりラフで、下は動きやすい半ズボンを穿いている。


 途中からブーメランを使わなくなる。 「気」の扱い方を学んでからは、徒手空拳の格闘家に転身した。
 タケルの勝利シーンは、「完全勝利」の四文字が大きく誌面を飾る。

 展開がハードになるごとに頭身がどんどん伸びる。第1巻と第4巻ではビックリマンからスーパービックリマンになったくらいの変化がある。(タケルに限らず登場人物全員。)

 称号は最後まで「星天使」のまま。「星戦使」以降へのパワーアップはない。
賢守カンジー・ハニワゼウス
賢守カンジー

 勉強好きなおとなしめの聖守の少年。
 魔法も得意。
 特に回復ヒーリング魔法は天下一品。
 千里ゴーグルを装備し、戦況分析にも活躍。タケルたちのサポートに回れば怖いものなしの聖守のカガミ。

 アニメ同様にヒロイン色強し。初期のおっとり具合はアニメ以上。語尾が「〜ですぅ」とうわずっていた。

 タケルのことは「タケルくん」と呼ぶ。(
アニメでは「タケルさん」)

 半ズボン。


天助ポーチ

 運命の天使様を求めて旅する聖守の少女。

 魔法は使わない。
 登場して早々、Z化ゼウスにスカートを占領される。

 羽根は普段はしまっており、飛ぶ時にだけ広げる。
 登場第一回にはあった頭の触覚が、二回目以降からはなくなった。

 アニメほど口うるさくはない。それなりにヒロインもしている。
バカラ軍曹

バカラ軍曹
ダンディーラ
ピンゾロイド
(バカラ軍団)


 バカラ軍曹は悪魔属六手の里方面司令官として登場。やっぱり「バカ、ラ」と区切って呼ばれるのはイヤ。
 必殺技は「キン肉移動」。全身の筋肉を右腕に集めて巨大化し、ハイパワーパンチを打つことができる。

 バカラは戦士(戦使?)としての誇りを持っており、卑怯な戦い方を嫌う。たとえ上官の命令であっても…。後半では、男らしい愚直なまでの「バカ」っぷりを見せてくれる。
 スターチップ眼帯をはずしてのパワーバカラ解放はない。(できない?)


 ピンゾロイド、ダンディーラ(伸ばさない)は タケルのニ倍くらいある巨体。
 気の毒なことにダンディーラとピンゾロイドは途中から出番を失った。ゆえにバカラとダンディーラとのラブロマンスは一切なし。
ダンディーラ・ピンゾロイド タケルと身長比較
スーパーゼウス
スーパーゼウス


 天使属の長老。全てを司る神の中の神、だが…

 本編中はZ化して絶えず何らかの小物に乗り移っているためにほとんど活躍の場がない。
 主に驚き役や解説役。

 Z化のスタートはアニメ同様のハニワから。次に乗り移ったのはポーチのポシェットではなくスカートだった。次は風船、最後に金魚。
 修行篇 シャーマンカーンの城
シャーマンカーンは悪魔軍団によって、城の最上階に捕らえられていた!
シャーマンカーンの城は三階層からなる。
上の階に行くには扉を開ける鍵が必要。
鍵はそれぞれのフロアの悪魔が持っている。
タケルは悪魔たちを倒し最上階に辿り着けるか!?


■第6話「巨大迷路をすすめ!」
・第一エリアは巨大迷路。邪魔する
豪速Qを打ち破り鍵を入手。次のエリアへ。

■第7話「レースで勝負! マシンVSタケル!!」
・第二エリアは全体が一個のレース場。 第一回ビックリどっきりまみむめモーターレース。


-story-

 レースに優勝することが鍵を得る条件だが、機械音痴のタケルはマシンを乗りこなせない。
 負けず嫌いのタケルはカンジーの運転を拒否し、自分の足で走ることにした。
 対する悪魔軍団は霊天狗、不運試子、巻忍具、抹茶金トキ、ボー徒、夏鬼ゴーリラ、防水下降、ふほう倒樹、イタDEN。
 様々な妨害工作を受け、タケルはレースをリタイヤ…
 かと思われたが、タケルは風船ゼウスの弾力を利用して超加速ダッシュ。
 トップのイタDENをベロの差で破り、優勝を勝ち取った。

●第2巻
■第8話「完全勝利!? 最強の敵登場!!」

・ラストエリアはバトルステージ。タケルと
超大凶魔との格闘戦。

-story-
 蜘蛛の糸のように細いロープの下は毒の沼。落ちれば骨も残らず溶けてしまうだろう。
 バカラが挑んでこようとするが、冒険の中鍛えられたタケルのパワーはすでにバカラなど問題としなかった。

 現れた真の強敵、超大凶魔。
 王者の風格を見せ、一発でも自分に打撃を与えられたら鍵を譲ろうと言う。
 危険な足場で、腕組みをしながら余裕でタケルを翻弄する超大凶魔。
 超大凶魔が腕を下げた瞬間、必殺の「千手破壊拳せんじゅはかいけん」が繰り出された。
 拳の嵐がタケルを襲う。
 超大凶魔が手加減をしたせいもあり、タケルは無事で済んだ。
 タケルのことを少しは出来る奴かと思ったのだが…
 見込み違いだと感じた超大凶魔は踵を返す。

 するとタケルが起き上がり、拳を握った。闘志は衰えていない。
 その姿を見て超大凶魔は薄く笑った。
「似ている……」
 超大凶魔は再び千手破壊拳を打つが、タケルは早くも動きを見切る。
 それだけではない。
 タケルから何と、千手破壊拳が飛び出した。

 一度見ただけで技を盗んだタケルのセンスに超大凶魔は驚嘆する。
 思いもよらぬ攻撃に超大凶魔はロープの端に追い詰められた。
 タケルの体当たりパンチが超大凶魔の身体に命中――
 それは残像だった。

 タケルの強さを本物と認めた超大凶魔は、封印していた技を解く。
 「魔光弾まこうだん」。
 口内で高圧に圧縮した魔気力を、一気に放出する最大奥義が炸裂した。

 魔光弾はかすっただけ。
 タケルはロープ上でよろけ、落ちた。
 毒の沼に落下するタケルを、超大凶魔が自分の帯で絡め取り救った。
 さらに超大凶魔は上の階への鍵を投げ渡す。
 何の真似だと問うタケルに、超大凶魔は黙って胸の傷を見せた。
 超大凶魔の石の身体が砕け、ヒビが走っている。
 タケルの放った千手破壊拳の衝撃波が一発だけ、超大凶魔の身体にヒットしていたのだ。
 超大凶魔は宣言どおり、タケルに鍵を譲ったのだった。
 だが、タケルは悔しさから鍵を握りつぶして捻じ曲げてしまう。
 タケル、初の完全敗北。

 バカラを担ぎながら引き揚げる超大凶魔は思った。
「似ている……昔の俺に……!!」

超大凶魔-character- 超大凶魔ちょうだいきょうま

 漫画オリジナルキャラクター。
 大凶魔1/100の一番弟子(大凶魔1/100自身は登場しない)。弟子のくせに「超」を名乗るだけあり、強い。前の戦いで数々の戦果をあげた悪魔属の英雄。超大凶魔を防ぐのに、天使属は二千の兵を必要とした。

 身体は岩石質の重量級の戦士だが、つむじ風のように舞い常人では目視できないほどのスピードで高速移動することができる。
 得意技は、目にも止まらぬスピードで無数のパンチを繰り出す「千手破壊拳」。切り札の必殺奥義として、口から高圧のエネルギー波を発射する「魔光弾」を有する。

 集中豪無編にも登場。


■第9話「シャーマンカーンの術」
シャーマンカーン登場。タケルの修行開始。
・一ヶ月の修行の後、タケルが炎の弾丸「
虎天拳コテンパンチ」を習得する。
天源核ビッグバンコアをタケルに託しシャーマンカーンが消滅。Z化し、城と同化する。

シャーマンカーン-character- シャーマンカーン

 天聖界一の賢者、そしてスーパーゼウスの師。
 博識な賢者であると同時に、「気」を操る格闘の達人でもある。
 悪魔に捕らわれた振りをしていただけ。その気になれば自分一人で脱出できるだけの腕前の持ち主。タケルの力量を見るため、わざと捕まっていた。
 自然の「気」を読む技術や、自分の「気」を物理エネルギーに転換する技術を持つ。

 スーパーゼウスからも「カーン様」と呼ばれ、一目置かれている。

 「シャーマンカーンの城」は天空に浮かぶ巨大な岩城。
 城の下には「シャーマンカーンの町」がある。
 町では「シャーマン館」という修行寺を営み、教えを広めていた。
 女性修行僧が多いようで、バニーラも通っている。
 ゼウスもシャーマン館の門下生で、よく女性のお尻を追い掛け回していた。

-story-

 超大凶魔に完敗ではあったが、タケルに見込みありと踏んだシャーマンカーン。
 一ヵ月後に武闘大会が開かれる。それには超大凶魔も出場するはずだ。
 カーンはタケルに、力を何十倍にも引きあげる「最強力の術」をかけてやろうと言った。
 術をかけてもらう代わりに、タケルは掃除洗濯などカーンの身の回りの世話をすることになった。

 食糧は自給自足。城の第二エリア(レース場)にある池で魚を箸で採る。
 魚は「飛びピラニア」といって、空中を素早く飛び回るうえに獰猛な肉食魚だ。
 箸で採るなんて無茶なこと…をカーンはあっさりとやってのけた。
 秘密は「気」にあった。
 カーンはタケルに「気」について教える。
 「気」とは自分を含めた自然界に流れる目には見えないエネルギー。
 気を読むことで相手の動きを捉え、気を物理エネルギーに転換することで火を起こすこともできる。

 一ヵ月後。
 タケルはどうにか煙を起こせるほどには「気」を操れるようにはなった。
 ところで一体いつになったら「最強力の術」をかけてもらえるのか。苛立ったタケルがカーンに訊く。
 カーンは済まなさそうな顔をして、一言「そんな術などない……」と言った。
 タケルがカーンの胸ぐらを掴んだとき、突然地鳴りが響く。
 どこからともなく一匹のドラゴンが襲ってきた。
 ドラゴンの拳が目前に迫り、タケルは思わず目をつぶり悲鳴をあげる。

 タケルの身体は、ドラゴンの攻撃を自然と避けていた。
 敵の動きが読める。気配が手に取るようにわかる。
 タケル自身も驚く感覚だ。

 強くなっている。
 最強力の術などないといった意味。この一ヶ月の修行がそれに代わるのだ。
 タケルはすでに「気」を操るすべを身に付けている。

 修行を思い出せ。拳に炎をたぎらせ、魂の全てを一撃に込めろ。
 カーンの言葉どおり、タケルは気持ちを落ち着けて右拳に「気」を集中した。
 タケルの身体が赤熱する。
 タケルが拳を突き出した瞬間、「気」が巨大な炎の拳となって撃ち出された。
 炎の弾丸「虎天拳コテンパンチ」。
 灼熱の拳はドラゴンを跡形もなく吹き飛ばし、地の果てまで地面を焼き抉った。

虎天拳finish blow! 虎天拳コテンパンチ

 己の「気」を拳に集め、炎の弾丸として撃ち出す技。燃える巨大な炎の拳が敵を焼き尽くす。その威力は炎の弾丸というより灼熱の大砲弾と呼ぶに相応しい。
 タケルは戦いを重ねるうち、虎天拳の威力とコントロールに磨きをかけ、そのバリエーションを増やしていく。両手撃ち、曲がる虎天拳、虎天拳の炎をまとった直接攻撃などなど。足から虎天拳というのもそのうちやってのけたかもしれない。

 ドラゴンはカーンが術で作り出したものだった。
 カーンは混沌に侵され衰弱していた。
 自分の死期を悟ったカーンは、次界卵を探す使命を託す者としてタケルを選び、育てたのだ。
 さっきのドラゴンの術でカーンは力を使い果たした。
 もうじきカーンの肉体は消滅する。
 仰向けに抱き起こされたカーンは、タケルに天源核ビッグバンコアを手渡した。
 天源核は天使属魂の根源。
 昔ゼウスの杖にはまっていたもので、混乱にまぎれてなくなったものと思われていたが、シャーマンカーンが所有していた。
 カーンはタケルに、天源核を持ち武闘会に出場するように言う。
 そこに次界卵の手がかりがあるはずだと。

 カーンは消滅したが、死んだわけではない。ゼウスと同様にZ化し、魂が城に同化しただけだ。
 次界卵があればゼウスもカーンも元に戻ることができる。
 タケルは次界卵を見つけることを決意する。
 そのためにも超大凶魔を打ち破ることだ。
 タケルたちは武闘会会場へ向かう。


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