WEB上リプレイ
ニュービックリマン
もう1つの竹村ビックリマン
竹村よしひこ氏の「ビックリマン」といえば、
小学館刊行の月刊「コロコロコミック」での連載が真っ先に思い浮かぶことだろう。
だが、コロコロコミックでの連載の他に、「てれびくん」での連載も存在した。
こちらはコミックスにも収録されておらず、内容もコロコロ連載作とは異なる。
竹村版ビックリマンの、いわば並列層があったということだ。
1987年10月号のてれびくんより、テレビアニメの始動に合わせて「ビックリマン」が連載開始。
基本的にアニメに沿った展開をした。
1989年5月号からテレビアニメのタイトル変更に伴い「新ビックリマン」開始。
アニメオリジナルのビックリ学園編もやっていたりする。
アニメ終了と同時期の翌1990年9月まで竹村版「新ビックリマン」は続いた。
だがそれで終わりではなかった。
その後実は、シール展開のみとなったパンゲ編に突入していたのだ!
新ビックリマン終了の翌月、1990年10月号より
タイトルも新たに「ニュービックリマン」がスタートした。

(このイラストは管理人の描いた物で、竹村よしひこ先生の手による物ではありません。当然のことですが、一応念のため)
| 第1話(1990年10月号) |
| 水の中の世界アクア層を、ひとりの少年が行く。 ヤマト 真っ暗なアクアの海底に、ヤマトJはキラキラと輝く宝石を見つけた。 宝石は突然、ヤマトJから逃げるように動き出した。 思わず後を追うヤマトJ。 ヤマトを追い越し、少女が宝石をかすめ取る。 全身が玉石のようにきらめく少女、 ヤマトとポップルは宝石を奪い合う。 ケンカの最中、宝石は二人の手を離れ、落ちた。 落ちた宝石を拾い上げたのは、ヤマトでもポップルでもなく、電球のような瞳の少年。 閃光子が掲げる宝石、よく見るとヒモがくくりつけられている。 ヒモの先には… アクア層の超悪魔怪伝ダビデプが! ![]() ダビデプは宝石を餌に、メシを釣り上げようとしていたのだ。 ダビデプは閃光子をひょいとつまみあげ、口に放り込もうとする。 慌てた閃光子はマブシフラッシュで全身を発光させると、 ダビデプの目をくらませることに成功した。 ダビデプはたまらず砂の中に逃げ込む。 光届かぬアクアの底流域に生息するダビデプにとって、光は弱点だったのだ。 だがダビデプはすぐに態勢を立て直し、足の吸盤で三人を捕らえてしまった。 吸盤の力はものすごく、無理に引きはがそうとすれば皮膚ごと裂けそうだった。 そこでヤマトは、ポップルと閃光子に協力を要請。 ヤマトは剣を、ポップルと閃光子は全身を激しく光らせる。 秘技・トライアングル光線! 三人同時の超発光にたまらず、ダビデプは退散していった。 すっかり意気投合したヤマト、ポップル、閃光子。 三人は、ともに旅をすることになった。 (*1) 原文ママ。新ビックリマンから多少なりとも時が流れた、ということなのか? シール設定では、ヤマトJとヤマトウォーリアは同時期に存在した別人。 また、てれびくんの情報では残りパンゲアクターも、ギャルジャー(ベイギャルズ)の子孫という扱いになっている。 |
第2話(1990年11月号) |
| ヤマト、ポップル、閃光子は光でできた道 日出ルートの先には門があった。 門の先から何やらいい匂いが…。レストランが建っている。 お腹が空いていたヤマトは、門を開けようとするが、開かない。 鍵が落ちていたので、ヤマトはそれを拾って門の鍵穴に勢いよく突き刺した! すると門が悲鳴をあげて立ち上がった。 門と一体となった門番、羅生鬼のオケ〇に鍵がクリーンヒットしてしまったのだった。 羅生鬼は怒り、ヤマトの前に立ち塞がる。
ふと羅生門はヤマトのマントに目が行った。水ガッパマントの波模様が気に入ったらしい。 マントをよこせば、レストランへ通してやろうと羅生鬼は言う。 言われたとおりにマントを渡し、ヤマトはレストランへ駆け込もうとした。 が、背後から羅生鬼の門パンチ! 分厚い門に挟まれて、ヤマトはぺらぺらに。 羅生鬼はいきなり考えを翻したのだ。 マントはもらうが、やっぱりここは通さない。 羅生鬼は再び門パンチでヤマトを挟みつぶしにかかる。 マントを失い機動力が低下。ピンチのヤマトJだったが、 とっさにヘッドウイングを巨大化させ上空に退避した。 安心したのも束の間、ヤマトはそのままの勢いで岩場に激突。 枝のような岩が、ヤマトの頭を両側からしっかりとくわえこんでいる。 金棒を振り上げ、羅生鬼が喜々と襲いくる。 それでもヤマトは諦めず、挟みこまれた頭を支点に体を回転、 水中大車輪キックで羅生鬼を返り討ちにするのだった。 (*2)同月のてれびくん情報によると、日出ルートはヤマト・ポップル・閃光子の三人が作り出したことになっている。 |
第3話(1990年12月号) |
| 羅生鬼を撃退し、アクア層を突破したヤマトたち。 のんびり草原を行く一行の前に、地鳴りを響かせて巨大な影が現れた! 一つ目の、光る怪獣が雄叫びを上げて襲いかかってくる。 閃光子が一抱えもある壺をかぶせて、怪獣の視界を奪おうと作戦を立てたが 壺はいともたやすく噛み砕かれた。 大木の下に身を潜め反撃の機会を窺おうとするヤマトとポップルだったが、 怪獣の尻尾パンチ一薙ぎで大木は倒れる。 圧倒的パワーの前に打つ手なしのヤマトたち。 意を決し、ヤマトは怪獣に向かい合った。 ヤマトは闘牛士のようにマントをひらひらさせて怪獣を挑発する。 意外と単純なようで、頭に血の昇った怪獣はくちばしを尖らせヤマトに突進。 だが、マントの下から、先ほど倒した大木の切り株が。 切り株に思いっきり深く突き刺さったくちばしが抜けず、怪獣は身動きが取れない。 その隙を突き、ヤマトはサン 怪獣はおとなしくなり、素顔を見せた。 あまりのハンサムぶりに、ポップルは目がハートになった。 怪獣の正体はマルコ アレキサンマルコが怪獣となった姿だった。
ヤマトの力を認めたマルコ。 マルコ光獣はセント・ジュエルの力を解放し、ヤマトJに力を分け与える。 聖なる石がヤマトの力をより大きく強いものへと変えていく。ジャーニ・ヤマト誕生! マルコ、ポップル、閃光子。 そして新たな力を得たヤマトは、ネイロスとの決戦に向かう。 (*3)原文ママ。光獣形態のマルコの呼び名には、マルコロナ光獣というものもある。 (エキサイティングテレフォンより) |
第4話(1991年1月号) |
| 内裏ネイロスは、部下の魔柔ボッテオロチェリーに落とし穴を掘るように命ずる。 ヤマトたちを落とし穴で迎え撃とうという作戦だ。 余裕の笑いを上げながら、おにぎりを食らうネイロス。
せっかくの落とし穴がムダになりネイロスはずっこける。 ずっこけたショックでおにぎりを転がしてしまったネイロスは、 おにぎりを追いかけて落とし穴に落ちるのだった。 自分の仕掛けた罠に自分で掛かってしまい、気絶するネイロス。 ふがいない君主をよそに、魔柔ボッテオロチェリーが単身ヤマトたちに挑む。 とぐろを巻いた蛇ステッキで、ヤマトの目を回そうとするが、逆に自分の目が回ってしまった。 ネイロスが落とし穴から飛び起き、無能な部下に突っ込みを入れる。 今度こそとばかりにボッテオロチェリーは、 蛇のようなしつこさでヤマトを苦しめる。 苦戦を見て取ったマルコは、足元にあったおにぎりを手にとり蛇魔髪の気を反らす。 放ったと思ったおにぎり、実はただの石だった。 思い切り噛み付いた蛇魔髪の歯はボロボロに。 蛇魔髪は怒ってヤマトの体を締め付けにかかる。 しかしヤマトは高飛速で蛇の絡みつきを脱出、そのままボッテオロチェリーに向かう。 蛇魔髪がボッテオロチェリーを取り巻いたところで、ヤマトは蛇魔髪を掴んだ。 蛇魔髪でボッテオロチェリーを縛り上げると、パワーアップしたサン雷剣カミナリショックを見舞う。 ボッテオロチェリーは黒焦げになり、ネイロスは退却していった。 (*4)設定未詳。パンゲアクターをパンゲラクシーに導いたパンゲリングとの関係は? |
と、いうところで連載終了。
翌月より竹村よしひこ氏は新連載開始。新ヒーロー「忍者カッパ丸」大登場!………
……打ち切り…?
てれびくんのシール情報を総合すると、この後
十二の聖なる部屋(水仙域?)に至り、五人のパンゲアクターが仲間に加わる予定だったようだ。

この「ニュービックリマン」、なんといってもポイントは、
内裏ネイロスを倒すという目的でマルコが一行に加わっていることだ。
明らかにマルコ編の延長にある展開だ。
パンゲ編とは未分化の状態にある。
(シールではその後、超元祖までマルコ編を置き去りにしてしまうのだが…)
ニュービックリマン。
新ビックリマン(竹村版)の続投であり、
主人公ヤマトJがヤマトウォーリアの子孫という設定になっていることからすると、
アニメの新ビックリマンから、シールのパンゲ編への橋渡しとなるべきシリーズだったといえるかもしれない。
このまま続いていたらまったく違ったパンゲ編が?
ちなみに、アニメ新ビックリマンではアレキサンマルコの新河系大和合が成立したが、
竹村版新ビックリマンでは成立していない。
ビックリ学園編ののち、ダークマター・ネイロス・マルコの三つ巴戦に突入するが、
1990年9月号(新ビックリマン最終回)では
海水浴場でマルコと怪長ダンシャーク(25弾P1ヘッド・アクア層のボス)との戦いが描かれたのみに留まった。
(この時点でシールストーリーにシフト)
それにしても、てれびくんには意外な情報がたっぷりと。
上の注以外にも、
閃光子が照光子ルーツだとこの時期すでに掲載されていたり、
コッキーが一本釣ルーツだと堂々と書かれていたり…。
真偽は不明だが。